生活と痔について
- 私はいぼ痔です。何とかしなくてはと思っていますが、「恥ずかしい」「怖い」という気持ちが強く病院には行っていません。痔の治療ってどんな事をするのでしょう?出来れば入院や手術を避けたいのですが。
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いぼ痔(痔核)には内痔核と外痔核があり、外痔核は痛いのでびっくりしますが、ほとんど手術せずに治ります。痛みが無く外へ出てくる内痔核の場合は、出たまま戻らない(脱肛)という状態にまで進むと手術の必要性があります。いぼ痔の患者さんで実際に手術が必要なのは、来院される人の4分の1程度で案外確率は低いものです。残りの4分の3は薬でほぼ治ります。ですから安心して肛門科を受診してください。[ 閉じる ]
- 痔の原因としてどのようなことが考えられますか?
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痔の原因は沢山ありますが、主なもの3つについて説明します。
- 便秘
便秘になるとどうしても力んで腹圧が加わり、肛門部のうっ血を起こします。また便が直接にたまって肛門部を圧迫し、血液の流れを悪くします。また排便時に硬い便が出ることにより、肛門を傷つけて出血することがあります。 - 下痢
下痢の場合は便秘ほど肛門を傷つけることは少ないのですが、不消化な刺激物を含むため、肛門を刺激して痔を発生する原因となります。 - 肛門部の不潔
肛門部を不潔にしていると、肛門に炎症が起こり易く、これが痔の原因になりますので、何時も肛門は清潔にしておいて下さい。
[ 閉じる ] - 便秘
- 日頃から便秘がちで便が硬く、強くいきむと切れてしまうのではないかと心配です。何か便秘を治す良い方法はありますか?
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便秘を治すコツは正しい生活習慣を身につけることです。具体的には、夜更かしを止めて十分に睡眠をとり、朝少し早く起きて食事をするというパターンが排便を規則正しくさせるリズムです。
便秘がちの人は、あまり硬い便をウンウン力んで出していませんか?この「力み」が痔の症状を悪くするといわれていますので、トイレで長いあいだしゃがんで「力む」のはやめましょう。便秘がちの人は便をなるべく硬くしないことが基本ですから、水分をよくとることが大切です。また、西洋野菜よりもお米、麦、いも類、ごぼう、にんじん、リンゴ、海草類をおすすめします。煮るとくたくたになってしまうような野菜は繊維が少ないので、便秘にはあまり効果がありません。[ 閉じる ]
- 痔が悪い時はスポーツは避けた方が良いのでしょうか?
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適度のスポーツは体力を増進させ、全身の血行をよくするので、痔のためにも良い場合が多いのです。ただスポーツの種類によって注意しなければならないものがあります。たとえば直接肛門に圧力や刺激が加わるサイクリングや乗馬などは控えるべきで、水泳、ゴルフ、登山なども肛門や下腹部のうっ血を強めます。しかし、痔の状態に応じて時間を調節したり、同じ姿勢を長く続けたりしなければ、ほとんどのスポーツを楽しむことが出来ます。
でも一番良いのは痔の治療をきちんと行って、それからスポーツを楽しんでほしいと思います。[ 閉じる ]
- 肛門が狭くなり、便がでにくくなっています。どうしたら良いのでしょうか?
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肛門が狭くなるのを肛門狭窄といいます。便が細く、出にくくなるのでお腹が張り辛い症状です。その原因としては「裂肛」(切れ痔)が繰り返し起きて慢性化し、その周囲が硬くなって肛門を締め付ける場合がほとんどです。まれに「痔瘻」が括約筋に及んで、筋肉が硬くなる場合もあります。
治療は狭窄が軽い場合は軟便を出すための暖下剤を調節して使う方法が良いのですが、一定以上の狭窄は手術以外に解決する方法はありませんので、早めの手術をおすすめします。[ 閉じる ]
- 男の赤ん坊ですが、肛門のまわりが赤くなり、時々破れて膿が出て、どうしても治りません。
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乳児の痔瘻は圧倒的に男の子に多く見られます。 この病気の特徴は、
- 簡単で浅い
- いくつも出来やすい
- 肛門の左右側方に出来やすい
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- 痔は何歳頃に発生するのでしょうか?
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一口に痔といってもその種類も症状も違います。痔核(いぼ痔)でいいますと20歳頃より発生し、無理な排便によって出血や痛みを覚えることが多いようです。これらの症状は30歳頃から本格的に強くなり、初めて病院を受診するケースが増えていきます。50歳以後に急に痔が悪くなることは少ないので、急に出血等があった場合は、痔が悪くなったのだろうと簡単に片づけないで、直腸がんなどの検査を早めに受けることが肝心です。一般には、
- 痔核は20歳頃より発生する。
- 裂肛(切れ痔)は20歳代に現れてくる。
- 痔ろうは30歳代をピークとする
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- 肛門のまわりがかゆくて困っています。
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肛門のまわりは湿っぽく不潔になりやすい上にすれやすいので、よく皮膚炎(湿疹)を 起こします。症状はかゆみで、ひどくなると夜寝られないほどにつらいものです。
他に分泌物が出て炎症をおこす場合もあります。治療としては局所を清潔にすることが大切ですが、普通の石鹸はアルカリ性ですのでよくありません。お湯だけで洗う方が良いでしょう。
薬は外用薬と内服薬を用います。外用薬は皮膚の状態を見ながら選択しますが、かぶれがそれほど強くならない場合は抗ヒスタミン軟膏を、かぶれがひどい時はステロイドホルモン剤の含まれたものを使います。粘液や膿の出ている場合は皮膚炎を治してから、完全に湿疹がおさまるまで根気よく治療を続けることが大事です。
生活面では汗が出て局所がすれやすいような仕事やスポーツはしばらく控えて下さい。[ 閉じる ]
切れ痔について
- 裂肛が(切れ痔)再発したと言われました。なぜでしょうか?
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裂肛はよく再発するのも特徴の1つです。裂肛になる人は元 来肛門の皮膚が弱く裂けやすいので、ちょっと硬い便が出ただけでも傷が生じます。普通の人ですとすぐに治ってしまうのですが、ここの弱い人は次の排便でつぎつぎに切れるということになり、裂肛がそこに出来てしまうということになります。 特に便秘傾向の強い人は便が硬くなり、この場合はたとえ丈夫な肛門上皮でも傷がつきやすく、切れやすくなります。その他、裂肛が治った後が瘢痕といって硬い組織になった人も再発しやすいのです。この部分で肛門が締め付けられ肛門狭窄になります。こうなると瘢痕部分はもろく、切れやすくなります。[ 閉じる ]
- 裂肛(切れ痔)が長い間続き肛門が狭くなったので、手術を受けることにしました。裂肛の手術はどのように行われるのでしょうか。
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切れ痔、つまり裂肛の手術は裂肛の部分はもちろん、それに伴って生じているスキンタグや肛門ポリープなどを切除します。そしてほとんどの場合、内括約筋が硬くなっているので、これに対し内括約筋側方切開を行います。そして最後は皮膚弁移動術(SSG法)といって、皮膚の一部に切開を加え皮膚弁を肛門の中へずらす方法を加えます。こうすると手術後は痛みも少なく創も早く治ります。[ 閉じる ]
- 切れ痔(裂肛)の手術を受けたのですが、又再発したと言われました。この原因は何なのでしょう。
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次の3つのケースが考えられます。
- 普通、切れ痔(裂肛)は肛門狭窄を伴っていますが、手術の時に肛門狭窄を取り除くような処置、すなわち硬くなった組織を取ったり、内括約筋を切り開いたりする操作がなされていない場合
- 切れ痔(裂肛)の人では、肛門の皮膚である肛門上皮が弱く裂けやすい傾向にあるので、この部分を強い皮膚で覆いますが、それがなされていない場合
- 痔核などの塊が残っていて、無理して出てくるとき、そのわきが再度裂けやすいため
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- 裂肛(切れ痔)を薬で治せますか?
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初期の裂肛は特別の治療を必要とせず、排便がスムーズにあれば自然に治るのがほとんどです。しかし便秘を何回も繰り返したり、肛門が狭くなっていると、便が硬くなり治りにくく、薬による治療が必要になります。具体的には、傷の治りを早くする薬剤、出血があれば止血作用を含む薬剤、傷口を直接的に保護し、硬くなった皮膚を軟らかくする作用のある外用薬(坐薬、軟膏)などを使用します。
裂肛がさらに進みますと肛門ポリープやスキンタグ(見張りいぼ)が出来やすく、肛門が狭くなったりします。そういう場合は、薬では治りにくく、外科的処置の対象になります。薬物治療は3〜6カ月間中断せず、連続して行うことが大切です。[ 閉じる ]
- 裂肛(切れ痔)の症状とはどのようなものですか?
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裂肛(切れ痔)の症状の特徴は痛みが強いことです。もともと肛門は知覚神経が多く分布しているところなので、傷口が小さくてもズキズキと痛みます。この痛みは排便後にも続き、人によっては数時間も続きます。このためトイレ恐怖症にかかり、食事を減らしたり、便意が起きても我慢するようになるので、ますます便が硬くなり肛門を傷つけることになります。
出血も症状の1つですが、痔核と同じ赤い出血もみますが、その量はさほど多くなく、紙に付くかポタポタと落ちる程度です。慢性化すると「見張りイボ」といってポリープが発生し、これが脱出してくるようになります。[ 閉じる ]
- 裂肛(切れ痔)が悪化したようですが原因は何でしょう?
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裂肛(切れ痔)をそのまま放置していますと慢性化し、肛門括約筋を含めて肛門上皮が硬くなり、肛門狭窄が発生します。ひどくなると肛門が鉛筆ぐらいの大きさにしか広がらず、便が細く出にくくなり、傷もますます治りにくくなります。又、裂肛の傷口が周囲を刺激して内側に肛門ポリープという「イボ状」のものが出来、外側に出てくることがあります。これは肛門の内の方に裂肛があることを指し示しているので「見張りイボ」と呼ばれています。以上のような状態に化膿が加わりますと痔瘻を引き起こすことがあります。[ 閉じる ]
- 30代の女性ですが「切れ痔」について質問します。 3年前から出血と痛みで悩んでいますが、かかりつけ医の意見では、手術はせずに経過をみてはといわれています。出血や痛みも気になりますが、一番心配しているのは、このまま切れ痔をほっておいて癌にならないか?ということです。切れ痔の治療法について教えて下さい。
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「切れ痔」も色々の程度がありますが、中等度以上の切れ痔は手術しなければ治りません。
Quality of Life の向上のためにも、貴女には手術をおすすめします。1週間位の入院治療により、快適な生活を送れることをお約束します。
癌との関係では、切れ痔が癌になることはありません。でも出血が続けば、いつも大腸癌や貧血が心配になると思いますので、早めの対策が必要です。[ 閉じる ]
薬について
- 痔の薬を長く使っていると副作用がありますか?
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一般に内服薬の場合は、一定期間(約1〜2週間)続けて服用し、効果がみられない場合は中止するので、副作用はありません。
座薬、軟膏などの長期連用による副作用も非常にまれで、当院では経験していません。副作用はその中に含まれているステロイドホルモンによると云われていますが、最近は含まれていない製剤が多数出ていますので、副作用は心配しなくて良いでしょう。[ 閉じる ]
- 裂肛(切れ痔)は薬で治りますか?
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初期の裂肛(切れ痔)は特別の治療を必要とせず、便通がスムーズにあれば自然に治るのがほとんどです。又、傷の治りを早くする薬剤、出血を止める薬、傷口を直接的に保護する薬等を併用することによりたいていの裂肛は治ります。でも症状が進んで肛門が狭くなったような場合は手術の対象になります。[ 閉じる ]
- 痔は薬で治りますか?
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痔には種類と程度があり薬の効果もさまざまです。薬ですっかり治ってしまうものから、薬の効果がほとんど無いものまであります。
病気別にみますと「内痔核」には薬がかなり効きます。しかし何回も続いていると痔核が少しずつ大きくなって、症状が強くなり結局は手術になります。「痔ろう」は腸内細菌による感染から化膿が起こり、それが破れて膿の管を作ったものです。抗生物質などで感染、化膿を抑えて少しは小さくなります。しかし手術で膿の管を切開するか、膿の入り口を取り除く事をしないと治りません。「切れ痔」は初期の内は血行を良くし、傷を治すような薬で充分治せます。ただし「切れ痔」になりやすい体質があって、再発をくり返すと手術が必要になるので、慢性化を防ぐことが大切です。[ 閉じる ]
手術について
- 痔ろうの手術後、また膿が出てきました。再発したのでしょうか?
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痔ろうは肛門と直腸との間にある肛門腺に感染が起きて、肛門のまわりに膿瘍が出来、それが皮膚へと破れて出来た膿の管です。
そこで痔ろうを治すには肛門の中にある入口(原発口)の所をまず治さなければなりません。ところが出口はわかりやすいのですが、原発口はわかりにくいので、つい取り残される恐れがあります。出口からろう管をいくら取っても、入口が残っていれば何度手術しても再発します。でも現在の進んだ技術で行なわれる手術ではそうゆうことは特殊な例外を除いてありません。[ 閉じる ]
- 昔から痔が悪かったのですが、年を取るにつれ悪くなりました。
今からでも手術出来ますか? -
年を取るとお尻の筋肉の締まりや直腸の働きが弱くなり、痔核が脱肛になることがしばしば認められます。押し込んでもすぐ出てしまうという事が多いようです。
痔核がいくつも脱出してついに出っ放しになり、出血したり痛みがひどいものは、高齢者でも手術をした方が良いでしょう。痔の手術はいくら年を取っても安心して受けられる手術です。心臓病や内蔵疾患を合併している場合は、専門医に相談してから手術をするのが安全です。[ 閉じる ]
- 痔ろうの手術は、どのように行なわれますか?
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痔ろうの手術は大きく分けると、痔ろうの管を開いて取り除くか、切り開くか、くり抜きという方法のいずれかで行われます。どの方法にしても肛門と直腸との境の葉状線に開いている原発口は完全に除去しなければいけません。これが残っている限りは、何度手術を行なっても再発を繰り返すからです。
- ろう管切除
ろう管を入口から出口まですっかり開き、ろう管の壁をきれいに取ってしまう方法 - ろう管開放術
痔ろうの入口から出口まで全部開いてしまう。開かれたろう管の壁は残しておく方法 - くり抜き
ろう管を一次口から二次口まで、くり抜いてしまう方法
[ 閉じる ] - ろう管切除
- 便をすると少し出血します。少し肛門も腫れているようですが、手術をしなくてはいけないでしょうか?
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痔の病気はいろいろありますが、男女ともに一番多いのは「いぼ痔」で約50%を占めています。次に多いのは、男性では「痔ろう」で約25%、女性では「きれ痔」で約20%です。傾向からすると、出血して腫れるというのは「痔ろう」の可能性が高いと思います。「痔ろう」は炎症です。つまりは、ばい菌が肛門内の小さな穴から入り、化膿した状態をいいます。ですから最初は抗生物質の軟膏や内服で治療しますが、症状が増大するときは手術が必要です。[ 閉じる ]
- 現在妊娠4ヶ月です。以前の出産の際、いぼ痔になり大変苦労しました。今回も心配なのですが、妊娠中の痔の手術は可能でしょうか?
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結論から云うと、妊娠中の手術は避けた方が良いと思います。
理由は手術の時に麻酔をするので、赤ちゃんへの影響が心配です。やはり出産後、体力が回復した時期に手術すべきです。 妊娠中の自己管理としては、いつも肛門部を清潔にして、便通を整え、温めるなどしますと痛みを和らげたり、いぼ痔の腫れの悪化を予防することが出来ます。[ 閉じる ]
- 長年痔で悩んでいるので近々手術をする決心をしました。
でも手術後、再発することはないのでしょうか? -
以前は痔の手術をしても再発することが多いと云われていました。これは間違いで、痔は完全に治されていれば、決して再発することはありません。
その理由は痔の病気のひとつ、ひとつについて発生する仕組みが解明されてきたからです。但し例外としては、肛門の他の部位に同じ病気が発生する場合や、他の病気が発生する場合がありますが、これは真の意味での再発とは違いますし、こういったことがないよう、初回の手術の時に予防的な手段を講じています。[ 閉じる ]
- 手術をしたのですが又悪くなりました。
痔の再発ってどいういうことなのですか? -
手術をしたけど再発したといって受診する人は少なくありません。
疾患別に再発率をみてみると、「痔瘻」が一番多く、次に「痔核」(いぼ痔)、「裂肛」(切れ痔)の順となっています。
再発には各疾患で色々の形があります。- 痔瘻
入口(原発口)が取り残された場合、複雑に枝分かれしている場合、その一部が残されていると再発します。 - 痔核
は普通3ヶ所ある好発部位の痔核を全部取らずに、症状が軽いからと残しておった場合、残りの痔核が又大きくなって脱出したり、出血する場合があります。 - 裂肛
「痔核」などの塊が残っていて、無理をして出てくる場合、そのわきが再度裂けやすい等の理由によります。
[ 閉じる ] - 痔瘻
- 現在の痔の手術は以前とは違っていると聞きました。
どう違うのでしょうか? -
旧来の手術は肛門の形や働きなどを余り考えないで手術していましたが、現在は病気を完全に治すが、肛門の形や働きをなるべく残すというやり方に変わってきています。
例えば「痔核」では痔核のみをとって、根元の血管を結紮し、肛門上皮を温存する方法です。「痔瘻」は原発口を確認してこれを除去しますが、肛門括約筋は切らない工夫をしています。「切れ時」は狭くなっている肛門を広げますが、切り開いて出来た創を肛門のまわりの皮膚をずらしておおう方法がとられています。
この様な新しい術式の発達により、肛門手術は大いに進歩しました。[ 閉じる ]
症状について
- 尖圭コンジロームって、どんな病気ですか?
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尖圭コンジロームはウィルスの感染によるものです。性病の種類に入る病気ではありません。不潔が原因で感染しますし、痔ろうや粘膜脱など膿や分泌物の出る病気に合併することもあります。治療法はまず肛門を清潔に保つことです。
でも一旦発生すると広がる傾向があるので、早めに治療するようにしてください。薬で治す方法もありますが不完全な場合が多く、手術的に除去するのが良いと思います。[ 閉じる ]
- 肛門のまわりにいぼのようなものができました。
これはいぼ痔なのでしょうか? -
肛門の周りにできるいぼにも程度や症状によって、一概にいぼ痔とは言いきれません。痛みがそれほどない場合は、肛門粘膜の一時的な腫れの場合もあります。出血を伴い痛みが激しいものなどはいぼ痔の可能性が高いと言えますが、いずれも便秘に気を付けて、入浴、シャワー等を出来る丈行い、お尻を清潔にすれば症状は軽快するでしょう。
また、いぼ痔はすぐに手術をする必要はありません。手術が必要な場合は腫れや痛みがひどくて、日常生活に支障がある時、又 脱出して脱肛になり肛門にもどらなくなった場合などです。[ 閉じる ]
- 便をして出血してしまいましたが、自分でどうしたらよいかわかりません。どのくらい出血したら受診するべきでしょうか?できれば病院に行かずに治したいのですが…
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「出血」というのは「腫れ」や「痛み」とはちょっと違って注意しなければいけません。つまり「腫れ」は引いてくれば別に問題なく、「痛み」も程度問題で辛抱できる場合がほとんどです。けれども「出血」はおしりだけの問題ではありません。
一般に、長期間「出血」が続くと貧血になります。症状は顔色が真っ白になったり、動きが強くなります。つまり、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少するため、早く手術をしなければなりません。もう1つの注意は「がん」の可能性があります。長期間他の症状なしに「出血」だけが続く場合は、「直腸がん」の疑いがありますので、専門医を受診しましょう。いずれにしても「出血」を自分一人で治療するのは危険です。[ 閉じる ]
- 痔が腫れて痛いとき、少しでも痛みをやわらげる方法はありますか?
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痔が腫れて痛いときは「いぼ痔」と「痔ろう」が考えられます。ここでは頻度が高い「いぼ痔」の保存的治療法をお話しましょう。まず、便秘をしないように排便に気をつけ、よくお風呂に入って清潔にしておけば2〜3日で症状は軽くなります。ウォシュレットで局所だけ温めるのも気持ちがいいですが、寝る前にザブッとお風呂に入る方が、全身の血行が良くなり、「いぼ痔」には効果があります。お風呂にもあまり入らず、便秘もしている、そこに坐薬をさしたりや塗り薬を塗ってもあまり効果はありません。とにかく局所を清潔にして温め、便通を良くするようにしましょう。[ 閉じる ]
その他
- 痔は遺伝するのでしょうか?
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他の病気と同じように肛門医病気の起こりやすい傾向が遺伝するということがあります。遺伝的にくる痔疾患の特徴として、普通の発生より早く20歳前後には悪くなり始め、病状の進行も早いという特徴があります。そこで親や兄弟に痔の悪い人がいる場合は、子供の時から正しい排便習慣をつける、食事が好きなものだけに偏らない、適度の運動が必要です。そしてもし痔の徴候が見つかったら、早めに肛門科を受診することが肝要です。[ 閉じる ]
- 妊娠中ですが、痔の治療は出来ますか?
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安定期の場合は薬物治療を行います。手術は麻酔の影響があるのでさけた方がよいでしょう。
- 妊娠3ヶ月前後
胎児が安定していないため、治療は避けた方がよいでしょう。 - 妊娠3ヶ月以降
症状により薬物治療を行います。 - 出産後
お産の後は痔の症状が悪化する場合があります。少し時間が経過してから、手術をした方がよいでしょう。
[ 閉じる ] - 妊娠3ヶ月前後
- 痔は肛門のどの部分が悪くなるのでしょうか?
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肛門は複雑な構造をしており、起こる病気は部位によって違ってきます。
直腸の最下部で直腸粘膜下には静脈そうといって、静脈の沢山の塊があり、これがふくらんで「内痔核」になります。同様に肛門周囲の皮膚の下にも静脈そうがあり、これがふくらんでくるのが「外痔核」です。肛門腺の開口部分に感染が起こり化膿すれば、「肛門周囲膿瘍」となります。これが外に破れて慢性化したものを「痔ろう」といいます。肛門上皮は薄く硬い便で傷がつき易く、この部分に慢性の裂け傷が出来たものが「裂肛」(切れ痔)です。[ 閉じる ]
- 痔ろうは長くなると、「がん」になると聞きましたが、本当でしょうか?
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一般に痔ろうは10年以上放置しておくと「がん」になる恐れがあると言われています。がん化しやすい痔ろうは複雑で深いものですので、逆に言えば単純で浅いものは危険性がほとんどありません。痔ろうが、がん化した時の変化としては、
- 痛みが強くなる
- 分泌物が多くなる
- 硬さが増してくる
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- 痔が悪く病院に行きたいのですが、どのような病院を選んだらいいか教えて下さい。
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痔の治療をする病院にはいくつかのタイプがあります。まず第一は近くのかかりつけの医師に診察してもらい、その症状の程度により専門医を紹介してもらうことです。第二に病院の外科や外科医院があります。外科と一緒に肛門科を標榜している所も少なくありません。第三に肛門科だけを専門に開業している所があります。これには入院治療を行う所と通院だけで治す所とがあります。第四は総合病院に大腸肛門病センターのある所があります。
以上の四つのタイプから選ぶことになりますが、大切なのは年々手術法も改良されてきて、短期間できれいに治るようになっていることです。こういった新しい方法を勉強している医師の所で治療を受けるのが理想的です。[ 閉じる ]
- 肛門はどんな働きをするのですか?
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肛門の働きは、言うまでも無く便やガスの出るのを調節することです。人間は動物と違って、決まった時間に決まった場所で排泄を行う事が要求され、この習慣は幼児期に作り出されるものです。肛門の働きを分けると、
- 便やガスを感じる皮膚の働き
- 便やガスを感じる知覚神経の働き
- 括約筋を締めておく運動神経の働き
- 実際に肛門を締める括約筋の働き
以上の4つの作用がうまく協同して働く事によって、便やガスの漏れを防ぐわけで、いずれの働きが無くなっても、便やガスが漏れると言う事になります。[ 閉じる ]
- 肛門ポリープって何ですか?又、その治療法を教えて下さい。
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直腸と肛門の境目には肛門乳頭という膨らみがあります。これが炎症の結果、次第に大きくなり、イボ状の塊になったものを肛門ポリープと呼んでいます。大きくなると肛門外に脱出し、痛みを感じたり、不快感があったり、時には出血することもあります。しかし、直腸ポリープとは違って癌化しないのが特徴です。
治療法は小さい場合ですと外来で局所麻酔をした後に電気メスを用いて切除する方法があります。大きい場合は1〜2日間の入院で、しっかり麻酔を行って切除します。[ 閉じる ]
- 以前から肛門の臭いが気になり、困っているのですが。
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肛門から臭いが出る、あるいは体から便の臭いがする、という訴えで病院に来られる方があります。これは全く本人の思い違いです。診察結果ではまったく異常はなく、もちろんの臭いもしないのですが、それを信じることが出来ず、あちこちの病院をまわることになります。
症状としては、ないものを感じるということだけで、他の感覚、考え、生活にはまったく異常はないので精神科の病気というわけではありません。気長に何回も丁寧に説明して、納得していただくしか方法はありません。[ 閉じる ]
- 肛門科を受診したらスキンタグ(皮膚痔)と診断されました。
スキンタグってどんな病気ですか?その治療法について教えて下さい。 -
肛門のまわりの皮膚の一部に炎症をおこすと腫れが出来ます。腫れがひいた後、皮膚のたるみが残ります。これがスキンタグです。お産の後や外痔核が自然に治った後、肛門上皮のたるみが残ります。又、裂肛(切れ痔)を繰り返して慢性化すると、外側にスキンタグが出来、一般に見張りイボと言われます。
治療法ですが、内服や外用薬では治りません。気になる人は外来処置で簡単に切除できますので、専門医に取ってもらって下さい。慢性の裂肛のスキンタグは、裂肛の手術と一緒に取り除きます。[ 閉じる ]
- 私は若い女性ですが痔に悩んでいます。
若い女性の痔について教えて下さい。 -
痔は年令、性別を問わず日本人に大変多い病気です。結婚前の若い女性も例外ではありません。女性では結婚、妊娠、出産で痔が悪くなる傾向があるので、出来れば結婚前に思いきって専門医(肛門科)を受診して下さい[ 閉じる ]

